ぽつり

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大阪には帰れなかった

楽しかった記憶のある場所で働くことができなかった。壊したくない過去と、何もない土地で始めるという選択について。
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まやかしの時間

いつも、深く飲んでしまった次の日は自己嫌悪に陥る。分かっているのに、また繰り返してしまう。酒なんて、やめてしまえたらいいのに。まやかしの時間なんて、つまらないとわかっているのに。飲んでるときは、何かから逃げられている気がして、翌朝になると、...
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今日は晴れている

今日は晴れている。雲が少なくて、光が静かに差してる。誰かに伝えたいようなこともないし、何かが劇的に変わったわけでもないけど、晴れてるってだけで、なんとなく少し安心する。たぶん、昨日よりも少しだけ元気。でも、それを言葉にするのも面倒で、「まあ...
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わからない

手帳のはしっこに、「わからない」ってだけ書いてあった。日付もない。文もつながってない。ただその5文字だけが、ぽつんとあった。なんのことだったんだろう。何がわからなかったんだろう。どうして、それを書き残したんだろう。今の自分がそれを見て、ちょ...
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これは誰が書いたんだっけ

ノートの端っこに、「いつも正解を言う必要はない」って書いてあった。字の感じとか、ボールペンの色とか、たぶん自分が書いたんだと思う。だけど、そのとき何を思って書いたのかはもう覚えてない。その言葉に、自分が励まされたような、ちょっと責められたよ...
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『まあいっか』で片づけた感情の山

「まあいっか」って言葉、いろんな場面で使ってきた気がする。誰かにイラッとしたときとか、ちょっと悲しかったときとか、説明するのがめんどうなときとか。口に出すと、なんかちょっと大人っぽくて、自分で折り合いつけられる人っぽく見えるけど、ほんとはた...
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誰にも話さない話の居場所

誰にも話さない話がある。話せないというより、話す必要がないというか、そもそも言葉にするのがめんどくさい、みたいな話。自分の中だけでなんとなくまとまってて、でも、まとまってるからこそ崩したくないような気持ち。そういうのを、どこに置いたらいいん...