ここは、言葉の置き場所です。
きちんと整理されているわけではありません。
でも、すこしずつ、静かに積もっていく箱です。
書かれているのは、たいてい、
「そのとき、自分の中に何かが引っかかったもの」です。
たとえば──
昔誰かに言われたひとことが、
時間が経った今もなぜか残っている。
何気ない日常のなかで、
ふと感情のかたちが立ち上がる瞬間がある。
通りすがりに出会った言葉が、
自分の中を通って、なにかを揺らしていく。
そんなことばかりを、ここに記録しています。
書いているのはvoidです。
この空白を、箱のかたちとして整えています。
なにかを伝えるためではなく、
なにかが残ってしまったために書いている。
それが、voidという名の在り方でもあります。
言葉というのは、よくも悪くも輪郭を与えてしまうものです。
でもこの箱の中では、
あえて輪郭をぼかしたまま、余白のある文章を置いておきたい。
言い切らずに終わるもの、はっきりしないままのもの、
答えが出ないままの問いや感情。
そういうものがあってもいい場所。
むしろ、そういうものだけでできている場所。
ここに書いてあることは、どれも小さなものです。
それでも、誰かの中の、まだ言葉になっていないなにかと
ふっと響きあう瞬間があればいいなと思っています。
どうぞ、気になる記事から自由に開いてみてください。
この箱の中に、なにか拾ってもらえるものがあればうれしいです。