ここは、言葉の置き場所です。
誰にも話さなかったことや、
なぜかずっと残っている言葉、
日々の中にふと立ち上がる感情のかたち、
どこかからやってきた刺激的なひとこと。
そんな「残るもの」や「残った気配」を、
ぽつぽつと拾って、そっと置いていくための場所です。
この箱には、そんなものばかりが詰まっています。
voidbox は、特定のテーマや目的を持たない箱ですが、
中に入っているものには、いくつかの種類があります。
それぞれの入り口を簡単にご紹介します。
■ 残響室
記憶の中に残っている言葉や場面を、
今の自分の耳であらためて“聴きなおす”部屋です。
過去に誰かに言われたひとこと、
ふとした拍子に思い出すような出来事。
どうしてそれが今も残っているのか、
なぜあの瞬間だけが胸に引っかかっているのか。
そんな“残響”のようなものを、言葉にしてみています。
■ 日常の輪郭
今日は何をした、とか、誰と話した、とか。
そういった記録ではありません。
でも、生活をしていると、
なぜか印象に残る感情の“かたち”が、
ある瞬間にふっと浮かび上がることがあります。
このカテゴリーでは、
そうした「日常のかすかな輪郭」を、
できるだけそのまま記録しようとしています。
■ 拾いもの
本を読んでいて出会った一文や、
誰かとの会話の中で耳に残った言葉、
SNSのスクロール中にふと刺さった表現。
自分の外側からやってきた“ことば”を拾って、
いったん立ち止まり、
自分の中を通して考えてみるための記録です。
拾って、持ち帰って、自分のものにする。
そのための場所です。
voidbox には、明確な答えや主張はありません。
気になる入り口から、どうぞご自由にお入りください。
読んでくださった誰かの中に、
ちいさな余韻が残ったらいいなと思っています。